2010年以降、各種の法改正(資金決済法、割賦販売法、貸金業法、ダービン法、クレジットカード法)により、カードビジネスが大きく動きます!本書では、カードビジネスに関する幅広い知識を提供することで、今後どのようなビジネス展開が考えられるのかを提案します。
※本書は社)図書館協会の選定図書です。
●目次
はじめに
第Ⅰ部 カードビジネスをめぐる法の激変
1 2010年はカードビジネスの転換点
A 海外の動きが国内法に影響を与える
B 法整備はどのように進行するか?
C 資金決済法が追い風になる
D 消費者庁とカードビジネス
2 本人確認がすべての基礎となる~犯罪収益移転防止法
A マネー・ローンダリング
B 電子決済の時代はカードの時代
C 公的証明書によるオンライン本人確認
D 携帯電話による本人確認書類送付
3 割賦販売法改正によってクレジット会社と加盟店のポジショニング
が大きく変わる
A 分割払い
B なぜ割賦販売法が改正されたのか
C 三者間一括清算とは
D 販売業者も審査される対象に
E 過剰与信防止 ……ほか
4 主要国で最初の「総量規制」~貸金業法が最終施行へ
A 規制法から業法へ
B 貸金業法改正の段階的施行
C 貸金業が「業」となった
D 貸金業法完全施行へのソフトランディング
5 貸付残高で利息が変化する~利息制限法
A 歴史のある法典「利息制限法」
B 利息制限と総量規制の組み合わせ
6 ビジネスチャンスをどう捉えるか? ~資金決済法施行
A 業際競争を加速する資金決済法施行
B 個人間送金ビジネス
7 ICカード化待ったなし!
A ライアビリティシフト~ICカード化を進めるための統一ルール
B 早期対応が分ける決済ビジネス~カード不正利用と法
C ライアビリティシフトの適用範囲と課題
8 カードビジネスには欠かせない「名寄せ」
A カードビジネスには名寄せの精度向上がカギ
B 消費者信用法と名寄せ
C アグレックス社名寄せシステム「トリリアム」に見る特長
D 各法と「名寄せ」の関
第Ⅱ部 カードのビジネスモデル
1 多様化するカード
A カードはなぜ増加し続けるのか?~絹,穀からビットへの流れは
とまらない
B これからの主流となるカードはどれ?
2 ポイントカード~IFRSショックとポイントプログラム
A 決済カードに匹敵する規模
B 二者間発行ハウスポイントカード
C 第三者発行汎用ポイントカード
D ポイントは景品か? ~ポイントに関する規制
E ポイントの抱える課題~IFRSへの対応 ……ほか
3 クレジットカード108
A 決済機能の付加でカードの情報機能は飛躍的に向上する
B 個人情報の高度化個別化
C カードビジネスのシステムコンセプト~商品情報と顧客情報の
ミックス
D 情報ツールとしてのクレジットカード
E 企業戦略とカード ……ほか
4 プリペイドカード
A 資金決済法でプリペイドカードが変化する
B ハウスプリペイドと業界プリペイド
C 国際ブランドプリペイドカード
5 デビットカード
A 世界で主流のブランドデビット&国内で主流のジェイデビット,
これからの主役は?
B ジェイデビット
C 国際ブランドデビット
6 国際ブランド
A 海外専用国際ブランドプリペイドカード
B 国際ブランドカードのビジネススキーム
第Ⅲ部 カード業界の現状と行方~カードの新技術
1 カードの種類と用途
A 用途に応じたさまざまな分類
B ICカード
C コンタクトレスコマース(非接触IC決済)の可能性
D 非接触ICタグ~システム構成と情報記録
E コンタクトレスコマースの未来 ……ほか
2 カードビジネスのこれから
A 携帯電話によるコンタクトレスコマース
B iPhoneがモバイルCATになった日
C iPhoneクレジットカード端末とセキュリティ
D 新しい機能には新しい思想が必要
E 非対面取引(ネット決済)の安全性を保つ仮想カード
付録 ポイントプログラム20の事例と課題
注 釈
●おわりに
コラム
利息と宗教
シェイクスピアが書いた利息にまつわる悲喜劇
十字軍と為替
カードを複数枚作るとき,期間をどのくらいおくべき?
提携ローンとローン提携における金融機関のメリットは ……ほか
はじめに
数十年後から2010年を振り返ってみたとき、この一年がカードビジネスにとって大きな転換点になっていることがわかるでしょう。
なぜなら、改正割賦販売法や貸金業法と資金決済法の施行、消費者庁の本格稼動など法制と行政の動き、そしてポイントプログラムに関係する国際会計基準の検討、さらにはICカードのアジアへの展開、つまり、カードビジネスにかかわる社会の流れが大きく動く1年間だからです。
この原稿を書いている現在も、国際プリペイドカードを発行し大きく業績を伸ばしている米国新興企業の株式公開準備。そして、ニューヨーク地下鉄がMasterCardの非接触カード乗車券をスタートさせるなどの情報が寄せられています。
いうまでもなく「カード」はシステムへのアクセスキーであり、社会はコンピュータシステムによって支えられています。指紋認証など生体認証が普及するまでの間、カードは生活者とシステムを繋ぐインターフェイスメディアとして重要な役割を担います。
本書は、カードビジネスにかかわる全てビジネスマンと生活者に、カードに関する幅広い知識を提供することを目的に執筆されています。
第Ⅰ部は法を中心とする社会システムの最新情報を幅広く記載。
第Ⅱ部はカードのビジネスモデルなど決済を中心にポイントプログラムなど、多様化するカード機能を整理。
そして第Ⅲ部はカードに関する技術的な側面を、将来を見据えて記述しています。
全てを読めば、「カード」にかかわる幅広い分野の、総合的な知識が得られるでしょう。また、1項目を見開きで文章と図解を用い平明に記載しましたので、必要な箇所だけお読みいただいてもいいでしょう